野菜の価格高騰!高値続く

2018.01.15

昨年10月の2回の台風や秋の長雨などで野菜が生育不良であったことが、野菜高騰の原因で、出荷量が減った野菜の価格が高騰している。全国平均の小売価格はレタスやキャベツ、ハクサイなどが平年に比べ二倍ほど値上がりしているうえ、生育遅れで小ぶりとなっている。鍋物需要が高まる今月も高値が続く見通しで、家計の痛手となりそうだ。農林水産省が十日に発表した昨年十二月最終週における全国平均の小売価格(一キロあたり)は、レタスが平年に比べて二・四倍の千二百三十円、キャベツが二・一倍の三百二十六円だった。ハクサイ(二百八十五円)やダイコン(二百六十九円)も約二倍に値上がりした。

価格高騰の原因は、昨年十月に日本各地を襲った台風21号や、その後の長雨を伴う気温低下で、関東地方を中心に多くの産地で生育状況が悪化したためだ。

高騰が目立つレタスは、十月中旬の長雨で苗植えができず、出荷量が大幅に減った。主要産地である静岡県の担当者は「出荷量は例年の半分くらい。二月までは数量は回復しないだろう」と頭を抱える。
 
ハクサイの主産地である茨城県の担当者は「悪天候の影響で小玉傾向だ」と話す。ダイコンは主産地の千葉県沿岸部で、台風により潮風が吹きつけて塩害が発生その影響により「産地によっては出荷量は例年の半分。十月にだらだらと雨が続いたことで根に影響が出て、細いものが多い」と嘆く。

主要な野菜の値上がりを受け、値段が安いもやしや、エンドウの若芽「豆苗(とうみょう)」が人気となっている。通常の売り上げと比べて三~五割伸びているところもあるという。
 
今後について農水省園芸作物課は、レタスやキャベツ、ハクサイ、ダイコンは産地からの出荷量の回復が鈍く、一月中は高値で推移すると見込んでいる。
 
野菜は毎日の食卓に欠かせない食材だからこそ、野菜の価格変動は、家計にとって一大事。産地や見た目にこだわらず購入することが、余計な出費を抑えるヒントといえそうです。