異常気象による野菜不足

2017.07.25

2017年3月、世界気象機関(WMO)は今年も異常気象が多発するであろうとの警鐘を鳴らしていました。それがまさに現実となり、4月以降は観測開始以来となる記録的な少雨となりました。6月下旬より、やっと梅雨らしい天候となってきていますが、少雨の影響は確実に農作物の収穫状況に現れてくるでしょう。

昨年の秋から冬にかけて天候不順が続いたために野菜の価格が高騰し、タマネギやジャガイモ、レタスやキャベツなど、私たちの食卓で愛されている様々な野菜が高値となりました。カルビーのポテトチップスが原材料となるジャガイモを確保できないことを理由に生産休止が危ぶまれたのは記憶に新しいかと思います。頼りとしていた北海道でのジャガイモ収穫量が台風の影響によって落ち込んだためです。そもそも、北海道に台風が勢力を保ったまま来ること自体が珍しいにも関わらず、3つの台風が次々と上陸し、4つ目もすぐそばまで接近していたのです。

上でも触れておりますが、WMOが今年も異常気象となる可能性が高いと主張している根拠は、世界各地で異常気象が起こった2016年の影響としていますので、その可能性は決して低くないことでしょう。食卓に必須の野菜をしっかりと確保するためには天候に着目していく必要があります。